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  • 執筆者の写真HASUMI

怖いので片目ずつ手術をした霰粒腫の症例

今回は8歳の女の子で両目にいくつも大きな霰粒腫ができてしまい、切開手術を受けた方のご紹介です。

テープ麻酔を貼って、痛い注射麻酔にも耐え、手術を頑張ってくれたのですが3回目はもうやりたくない、と右下は経過を観察中です!ブログへの出演ありがとうございました!


8歳の女児、両目の霰粒腫摘出の経過



術前はテープを張っている左目の上まぶたに1センチ位の大きな霰粒腫がありました。8歳ですが、とってもしっかりした女の子で、手術で治したいという意思が感じられました。テープの上からまず注射麻酔を一番細い32Gという針で行いました。

その後裏からも麻酔を行い、裏からの切開で溜まっていた膿と肉芽腫を摘出しました。麻酔を入れて5分以内ですが、もう片方も一緒にやる?と聞いたところ「もう無理」とのことで、左のみ行いました。


下の写真は1週間後ですが、切った方の左はしわしわになっていますが、しこりはほぼなくなっており、経過良好です。今度は右目の上まぶたを手術しました。




2回目の手術の1週間後です。切った上まぶたは両目ともきれいになっていましたが、右目の下のしこりは残っています。しかしもう手術は嫌だということなので、経過を見ることにしました。大人でも怖い局所麻酔の手術を2回も頑張ったのはすごいと思います。また、右下も決心が固まり次第やりましょうね!


放置すると破裂して瘢痕化する恐れのある霰粒腫


最近受診された初診の患者さんで、まだ未就学児の小さいお子さんだったのですが、何度も霰粒腫を繰り返しており、瘢痕化している方が受診されました。私自身は瘢痕化した症例は経験がないのですが、両目の上まぶたと左下が瘢痕になっており、霰粒腫をほおっておくとこうなってしまうこともあるのだなあと、大変勉強になりました。

瘢痕化している皮膚を治すのは一苦労です。まだ小さいお子様なので、御本人が今それを望んでいるとは思えませんので、いずれ治療を希望された時にはできる限りのお手伝いをしたいと思います。

また、私にできることは、そのような症例をなるべく作らないことだと思いますので、お子様の霰粒腫で切開を受けられずにお困りの方はいつでもご相談下さい。



最近、ブログへの出演をお願いしておきながら、忙しくて更新できずにいるケースが多々あります。先日街を歩いていたら、眼瞼下垂手術を受けてくださった患者様にお会いして、「俺のブログはまだか?まだ反響がない」とお叱りを受けてしまいました。ブログに登場するのを楽しみに待ってくださる方も、ブログを愛読してくださっている方も大変申し訳ございません。

ブログを書くのが下手なので、どうしても時間がかかってしまうのですが、いいね!やフォローで励まされます。ブログを応援して下さる方は是非いいね!をよろしくお願い申し上げます。


当院での子どもの霰粒腫摘出術について


当院では、小さいお子さんの霰粒腫も切開しています。皮膚麻酔はテープを1時間前に貼ってきてもらいますが、テープ麻酔をしても表面だけの麻酔なので、切開は痛みを伴います。注射麻酔はできそうな年齢のお子さん(6歳以上~)には行いますが、麻酔が効くまでには時間がかかるため、手術時間が長引くのもお子さんにとってはストレスです。さらに、炎症を起こしている組織には局所麻酔はあまり効きません。最終的には怖くてみんな泣きます。


苦痛をなるべく短時間で済むように色々工夫をして行っています。切るほどの霰粒腫は炎症を伴っているので切れば出血は必ず起こります。縫合するお時間はありませんので、ガーゼでしばらく圧迫してもらいます。帰宅後にガーゼは外してもらい、止血していればあとは軟膏を塗って過ごしていただきます。

また、手術後は出血や腫れは必発です。霰粒腫はころっと出るようなものではなく、切れば明日治るものではありません。赤くなって薄くなった皮膚はすぐには元の色には戻りませんが、いつかは必ずきれいになります。



霰粒腫手術の費用やリスクについて


手術の費用:3割負担で1眼瞼につき2400円程度、初診料と合わせて3千円程度かかります。

手術時間は5~10分程度で、局所麻酔下に行います。

ダウンタイム:1~2日はまぶたが腫れます。必要な方のみ1週間後に抜糸を行います。

内出血は1~2週間程度で徐々に軽快します。


リスク:出血、痛み、再発、創感染、薬剤アレルギーなど、ごくまれに瘢痕形成。


この記事の執筆者


元町マリン眼科

院長 蓮見由紀子


所属学会・認定医

医学博士

日本眼科学会認定専門医

横浜市立大学附属病院非常勤講師(ぶどう膜専門外来)







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