
眼瞼下垂が術後に逆転?へリングの法則について
今日は先日受けた右眼の眼瞼下垂の術前と術後の写真の比較を見てみましょう。 *ご本人の承諾を得て写真を掲載しております。ご協力ありがとうございました! 右はかなり高度の腱膜性眼瞼下垂です。おでこも相当皺が寄っていますね。 眼瞼下垂を程度を表す指標にMRD(Margin Reflex Distance)1いう数字がありますが、眼瞼縁から瞳孔中心の角膜反射までの距離をミリメートルで表します。 この方の右眼はマイナス1ミリくらいでしょうか。 このように挙筋が完全に外れてしまっている方は挙筋腱膜短縮術の適応です。 手術を行いました。挙筋腱膜と瞼板をつないだら上がりすぎてしまったのでこの方はミューラー筋短縮でちょうどいいくらいに上がりました。 術直後のお写真です。 写真ではわかりづらいのですが、術前の写真では、おでこに深い皺が刻まれており、自然と頭位も顎を挙上するような姿勢になっていますが、術後は顎を上げなくても見えるので頭位は顎を引いた姿勢に戻るのです。 おでこの皺も既に薄くなっています。しかし、左眼は術前より下垂しています。このことは術前から予測していま