top of page
  • 執筆者の写真HASUMI

スペクトラによるシミ治療の経過

更新日:2023年2月21日

今日はスペクトラによるシミ取りの治療経過をご紹介します。今月中はシミ取り定額キャンペーンを行っております。是非この機会に気になるシミをやっつけましょう。



シミ治療をされた患者様のご紹介


今回のモニター様は両頬の大きなシミでお悩みの方です。

男性とはいえ、このように大きなシミがあると実年齢より老けて見えてしまいます。マスクでも隠れないところなので尚更目立ってしまいますね。




レーザーによるシミ治療の施術方法


①麻酔

小さいシミなら氷を当てて照射すれば、痛みは我慢できる程度ですが、このように大きなシミは結構痛みがあります。テープ麻酔を事前に貼ってきていただくか、来院後に麻酔クリームを塗布して30分くらい置いておくと、照射時の痛みが軽減されます。(オプション料金がかかります。テープは1枚110円、クリーム麻酔は1回1,100円となります。)



②レーザー照射とその後の処置

レーザー照射は目隠しをした状態で行います。照射した部位は灰色に変色しかさぶたとなります。時に内出血を起こすことがあります。直後はヒリヒリとした痛みを感じます。次第に痒みを生じますが、傷が治る時のかゆみです。かさぶたを無理にはがすと綺麗に治りませんのでテープで2週間程度被覆して頂きます。洗顔、上からお化粧するのはOKです。剥がれたら張り替えます。


③術後の再診

2週間後に綺麗に治っているか確認のため来院して頂きます。かさぶたが取れて、ピンクの新しい皮膚が現れていれば治癒しています。ピンクの皮膚はまだ弱い皮膚ですので、日焼け止めをしっかり塗布してなるべく日焼けを避けるようにしてください。お化粧などは問題ありません。

6割くらいの確率で、炎症後色素沈着を起こします。いわゆるシミの戻りで、一旦赤黒くなりますが、3ヶ月から半年くらいで徐々に薄くなり、元の皮膚の色と馴染んできます。

たいていのシミは1回でとれますが、濃いシミやまだらなシミは1回では取れないことがあります。赤みが取れたら再照射可能です(料金はかかります)。また、シミの中にはいぼ(脂漏性角化症)が混在している場合があり、その場合は追加の処置が必要です。



今回の方は、頬の大きなシミはいわゆる老人性色素斑で、1回の照射で取れました。頬の下の黒いところは膨らんでおり、脂漏性角化症ですので、今後いぼ除去を受ける予定となっています。この際だから他の無色の黒子も取りたい、と意欲満々でした!


レーザーの様子を動画でご覧いただけます。


1月中はシミ取り定額キャンペーン開催中です。詳細は過去のブログ記事をチェック!



レーザーによるシミ治療のメカニズムと注意点


当院でシミ取りに使用している機器はルートロニック社のスペクトラというQスイッチヤグレーザーです。

スペクトラはナノ秒単位の短いパルス幅で、メラニンに吸収性の高い波長のレーザーを照射して、熱凝固を起こします。メラニンを多く含むシミの部分はかさぶたとなって、剥がれ落ち、下には新しい皮膚が出来て治癒します。分厚いシミやいぼは1回ではとりきれないことがあります。

照射は数分で終わりますが、痛みがありますので、痛みに弱い方は、麻酔テープを貼付してきていただくか、麻酔クリームを塗るオプションもご用意しています。

照射後はテープによる被覆が2週間必要です。その後も日焼け止めなどで紫外線を避けるようにしてください。


また、一度シミが取れた部分が赤黒くなる炎症性色素沈着が6割程度の確率で起こります。炎症性色素沈着は1か月後がピークで、その後時間の経過とともに薄くなり半年くらいで他の肌色と馴染んできます。その間はハイドロキノンなどの美白剤を使用する事があります。


リスク

痛み、内出血、腫脹、色素沈着、色素脱失など


当製品は、本邦では未承認医療機器です。

諸外国における安全性等に係る情報の明示:肝斑治療で米国FDAの承認を得ている機械です。

ルートロニック社より、医師が個人輸入しております。

国内の承認医薬品等の有無の明示:同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。



この記事の執筆者


元町マリン眼科

院長 蓮見由紀子

所属学会・認定医

医学博士

日本眼科学会認定専門医

横浜市立大学附属病院非常勤講師(ぶどう膜専門外来)




最新記事

すべて表示
bottom of page