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About permanent makeup

イボについて

俗に言うイボとは、顔面にできる様々な膨らんだ病変のことをさしますが、イボにも様々な種類があります。当院では目の周りのいぼ切除を行っておりますが、その中でも頻度の高いものからご紹介していきます。

脂漏性角化症

こめかみや目の周りなど、露光部に好発する膨らんだシミは脂漏性角化症というもので、表皮が増殖している状態です。たまに痒みや赤みを伴うことがありますが、多くは無症状です。これは老人性色素斑からの発生も見られます。悪性ではありませんが、増大傾向がありしばしば多発します。

治療は切除、液体窒素による冷凍凝固、電気焼却などがあります。当院では自由診療として高周波メスでの切除を行っております。

脂漏性角化症の切除の症例はこちら

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脂漏性角化症 除去の経過

頬にたくさん茶色のシミがあり、一部膨らんでいるものもあります。一番目立つ大きい膨らんだシミは脂漏性角化症です。後は老人性色素斑と脂漏性角化症が混在していると思われます。

黒子(ほくろ)

黒子は母斑とも呼ばれ、メラノサイトに似た母斑細胞が皮膚の深いところで増殖する良性腫瘍です。色調は褐色~黒など様々ですが、母斑細胞がメラニン顆粒を作るためです。小さなものは悪性の可能性はほぼありませんが、大きなものや増大傾向があるもの、形や色が不整なものは悪性の可能性があるため、病理検査を行います。

当院では目の周りの黒子の切除を行っております。保険適応となるかどうかは、所見次第ですので一度カウンセリングにお越しいただき、切除は別の日に行います。

切除方法は、メスによる切除、超音波メスによる切除、レーザー治療などです。深いものは一度では取り切れずに複数回の治療となることがあります。また、傷跡はしばらく赤黒い色調になりますが、半年くらいで目立たなくなります。

黒子の切除の症例はこちら

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目頭の大きな黒子の手術

頭の大きな黒子が大きくなってきて、目ヤニが出て邪魔、と言う事でいらっしゃいました。見やすいように拡げてみると、ちょうど涙点という涙の出口のところに大きな黒子が出来ています。

また、術後のケアについては以下を参照してください。

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イボや黒子を取った後の術後のケア

いぼをとったところには、当院で販売しております、茶色のテープを張っていただきます。

傷をきれいにしてまずはテープを張りましょう。その上から、当院で処方される軟膏(青い蓋の軟膏入れ)を塗ってください。

霰粒腫(さんりゅうしゅ)

いわゆるものもらいは、正式には霰粒腫という病名です。まぶたの中には瞼板という、油を作る腺組織の塊があります。マイボーム腺といって、涙の中の油分を作っているところです。

この油が目詰まりを起こすと瞼板の中に油が溜まってしこりを触れるようになります。まだこの時点では痛みはなく、しこりが触れるだけなのですが、その中身が炎症を起こすと急激に腫れて痛みが出てきます。

 

良性のできものなので、ほっておいても徐々に吸収されていずれはなくなりますが、しこりが大きいと吸収には時間がかかり、時には数か月~年単位かかることもあります。また、高齢者のなかなか治らない霰粒腫は、悪性腫瘍の可能性もまれにありますので、切除して病理検査を検討します。

 

霰粒腫の摘出手術は保険適応となります。手術は局所麻酔で行い、数分で終わりますが、中身はコロッと出るわけではありません。中身をなるべく減らして吸収を早める手術です。大きなしこりとなった霰粒腫は自然の経過では吸収に時間がかかりますので、切れば痛みや出血は当然ありますが、吸収するために要する時間を短縮できます。

皮膚面に発赤を伴って隆起している霰粒腫は表から切開を行い、皮膚面の縫合が必要になることもあります。その場合は抜糸が必要です。

霰粒腫の症例はこちら

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霰粒腫の切除

大きな腫瘤の中には黄色っぽい膿も透けて見えます。

ものもらいで視界も遮られてしまっています。

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大きな霰粒腫の切開

裏側からも中身が透けて見えます。この方は裏側からの切開で摘出しました。表側には傷は残らず、裏側は縫合しませんので抜糸は必要ありません。

稗粒腫(はいりゅうしゅ)

稗粒腫とは、小さなお子さんや女性の多く見られる、目の周りの1~2ミリの白いぷつぷつです。痛くもかゆくもないですが、一度できるとなかなか取れません。中には角質という皮膚の表面の油分が入っています。

治療は清潔な針で刺して中身を出すことです。稗粒腫の摘出は、保険診療で行えます。治療は清潔な針を刺して、小さな穴を開けて中身を出すこです。

 

針をさすので、もちろん痛みがあります。1個~2個であれば、痛みは我慢してもらいますが、10個も20個も、となると痛いので、麻酔をして行うことも可能です。

 

傷あとはかさぶたが取れるまで軟膏を塗って処置をします。

稗粒腫の症例はこちら

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稗粒腫

白ニキビとは違う、目の周りの皮膚にできる1~2ミリの白いプツプツがあります。皮膚の中に角質が溜まってしまっている状態です。

汗管腫(かんかんしゅ)

汗管腫はエクリン腺という汗を出す器官の細胞が増殖してできる良性腫瘍で、2~3mmほどの肌色の扁平な隆起が多発します。前述の稗粒腫とよく間違われますが、中身は角質ではなく、腫瘍細胞です。

特に思春期以降の女性によく発現します。瞼や目の下にできることが多く、胸や額、首、腹部、ワキや大腿などにもできることがあります。
左右対称に多発するのが特徴で、炎症症状やかゆみはありません。良く汗をかく夏季に増悪が見られることがあります。汗管腫が発生する原因はまだ解明されていませんが、遺伝的な疾患である可能性が高いと言われています。

汗管腫の治療は難しく、隆起が大きくて目立つようなら隆起している部分を削る治療となりますが、腫瘍は分厚いため全部を削ると凹みが生じてしまいます。また汗管腫は他の皮膚と色が違うので、色調の違いが目立つようになるケースもあります。
当院ではご希望の方に、まず数個から超音波メスで切除を行っております。治癒過程を理解し納得いただける方には全切除をお勧めしております。
切除後は2週間のテープ貼付を行っていただきますが、術後しばらくは炎症後色素沈着が目立ちます。炎症後色素沈着は徐々に薄くなり、半年くらいで他の皮膚となじみます。

汗管腫の症例はこちら

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汗管腫

稗粒腫や加齢でできるイボなどと間違われやすいですが全く違うものです。放置していても問題はありませんが、美容的な観点から治療が必要な場合があります。

イボ治療にかかる費用と流れについて

費用は1,100円×ミリ数です。カウンセリング時にお見積りをお伝えいたします。いぼの切除は痛みを伴います。カウンセリング時に麻酔テープ(1枚110円)をご購入いただき、施術の1時間前に貼ってお越しください。たくさんある、またはどれがいぼだかわからない、という方は来院後に麻酔クリームを塗るオプションもあります(1,100円)


術後は2週間程度茶色いテープを貼って過ごしていただくことになりますので、術後の予定を確認してからお申し込みください。また、術後の赤い皮膚はまだ弱い皮膚なので、テープを剥がした後も1か月の間は日焼け止めをしっかり塗って、紫外線を避けるようにしてください。

イボや黒子の切除後はいったん赤黒く色素沈着(炎症後色素沈着)を起こし、それが半年くらいかけて徐々に薄く目立たなくなっていきます。しばらくはかえって目立つように感じるかもしれませんが、いずれ薄くなりますのでハイドロキノン塗布や色素沈着を抑える内服などを併用して様子を見ます。

リスク:痛み、出血、色素沈着、色素脱失など。
 

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