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お顔の膨らんだシミ(脂漏性角化症)除去の経過について

更新日:2022年12月12日


皆様こんにちは、院長の蓮見です。


本日は動画でもご紹介した脂漏性角化症の治療経過をご報告したいと思います。


70代の男性で、農作業をすることが多いため、日光の暴露が日常的な方です。

頬にたくさん茶色のシミがあり、一部膨らんでいるものもあります。

一番目立つ大きい膨らんだシミは脂漏性角化症です。

後は老人性色素斑と脂漏性角化症が混在していると思われます。





悪性が疑われる所見がないことをダーモスコープで確認して、念の為一番大きい病変は切除しました。病理を提出して確認しましたが、やはり脂漏性角化症で悪性所見はなかったです。



1週間、軟膏とテープの貼付を頑張ってもらいました。まだ上皮化していませんね、軟膏継続です。



2週間後、一番大きなところを除いて、上皮化しています。炎症性色素沈着がみられます。この方はテープは貼ってなかったそうです💦生え変わったばかりの皮膚は敏感なので必ずテープを張るか日焼け止めなどで日焼け対策をお願いします。


炎症性色素沈着が悪化しないよう、日焼け止めの徹底と、ハイドロキノンの外用をお勧めしました。




1か月半後、ハイドロキノンの外用を続けてもらい、PIHはだいぶ薄くなりましたが、まだシミの様に色素がみられます。ここは我慢のしどころです。




この方にはこの日、マッサージピーリングを受けて頂きました。薄いPIHはこのようにすぐに少し薄くなり、目立たなくなります。お顔全体のくすみも取れてツヤが増した感じですね!


ピーリングから1週間後、まだ色むらがみられます。処置から2か月です。



3ヶ月経ちました。よーく見るとまだムラがありますが、だいぶ目立たなくなりましたね!

炎症後色素沈着は3~6か月で改善していきます。


当院で顔と首のいぼを全部きれいにした方のお写真も公開しています。


いったんシミが濃くなったようになって心配されると思いますが、日焼け止めの徹底、ハイドロキノンの外用、ピーリングの併用、などで必ず良くなります。


この方のように大きなシミはちょっと根気が必要です。シミやいぼは小さいうちに取っておく方が、圧倒的に時間もお金もかからないです(→病気と同じですね!)



当院でのいぼ取りの様子を動画にしています。

是非ご覧ください❕





この記事の執筆者


元町マリン眼科

院長 蓮見由紀子

所属学会・認定医

医学博士

日本眼科学会認定専門医

横浜市立大学附属病院非常勤講師(ぶどう膜専門外来)

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