70代の男性ですが、上の方が見づらくて運転しにくい、との事でかかりつけの眼科から当院を紹介されて受診されました。
術前の写真です。眼と眉毛が離れてしまっており、瞼はやっと黒目の真ん中くらいまでしか上がっていませんね。おでこには深い皺が何本も刻まれています。
このような方は、眼瞼挙筋という瞼をひっぱり上げる筋肉が瞼の組織から外れてしまっていて動力がうまく瞼に伝わらないのです。挙筋腱膜短縮術というのは、外れてしまっている挙筋を瞼につなぎ合わせる手術と言う事になります。しかし、こんなに瞼が伸びていると、せっかく直しても、重さは残ってしまいますので、三重瞼の一番上の線から一番下の線くらいまで、幅1センチくらい皮膚も取って、二重をしっかり作ることにしました。
術後翌日です。
皮膚もたくさん取ったので、結構腫れが強く出ています。術後2日間は腫れが酷くなる可能性がありますので、お酒を飲むのと湯船につかることは禁止です。洗顔は水洗いは大丈夫ですが、せっけんを使ってごしごし患部を洗うのは1週間は禁止です。
術後1週間です。さすがにたくさん皮膚を取ったので、傷がまだ完全についておらず、半分だけ抜糸をしました。しかしこの時点で既に運転しやすくなったのを実感していると仰っていました。
術後2週間の写真です。腫れもひいてきて自然な仕上がりになってきました。
ご本人は信号が見やすくなったと大満足の様子でした。まだ少し腫れがありますが、1か月後の術後診察の時にはもっと改善している事でしょう。
*お写真のご協力ありがとうございました!
術後のダウンタイムは手術の侵襲度に、また本人の体質によって個人差が大きいですが、手術を検討されている方は参考にしてみてください。
元町マリン眼科では、眼瞼下垂の日帰り手術を行っています。
眼瞼下垂手術は下垂による症状があり、診断基準を満たせば保険適応での手術が可能です。
瞼が下がって視界が狭い。
上の方や横の方が見にくい。
テレビや本を見ていると瞼がつぶれてくるので手で持ち上げている。
おでこや頭に力が入って頭痛や肩こりが取れない。
睫毛が被さって見にくい、あるいは睫毛が良く入る。
などが代表的な症状です。
眼瞼下垂でお困りの方は、元町マリン眼科へご相談ください。
眼瞼下垂手術について
手術の費用:3割負担で両眼で50000円前後、1割、2割負担の方は自己負担上限金額です。
また、眼瞼下垂を伴う全身疾患が疑われる場合は初診時に採血を行います。初診料と合わせて6千円程度かかります。
手術時間は両眼で1時間程度で、局所麻酔下に行います。
ダウンタイム:2~3日はかなりまぶたが腫れます。1週間後に抜糸を行います。内出血は1~2週間で徐々に軽快します。
リスク:出血、痛み、低矯正、再発、創感染、薬剤アレルギーなど、ごくまれに瘢痕形成。
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