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霰粒腫(さんりゅうしゅ)を切開する最適なタイミングは?

  • 執筆者の写真: HASUMI
    HASUMI
  • 17 時間前
  • 読了時間: 5分

まぶたにコロコロしたしこりができた…

これって手術しないと治らないの?薬で治らないの?切るタイミングはいつがいいの?


ものもらいの一種である「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」は、まぶたの油の線(マイボーム腺)が詰まることが原因です。

なかなか治らない霰粒腫に対して、当院では切開手術を行っております。

一人ひとりのまぶたの状態や患者さんのご希望に合わせて、点眼、注射、手術(切開)を柔軟に組み合わせることで、早くきれいに治す方法を提案しております。


今回は、患者さんからよくいただく「いつ切るのがベスト?」という疑問に、当院が実践している具体的なアプローチを交えてわかりやすく解説します。



ひと目でわかる!霰粒腫の病期と治療アプローチ


まずは、ご自身のまぶたの状態がどこに当てはまるかチェックしてみましょう。

まぶたの状態

当院のおすすめ治療

赤み、腫れ、ズキズキする痛みがある(急性炎症期)

「早期切開で排膿+ステロイド注射」で早めの介入、または内服点眼で保存的治療

赤みや腫れが長引いて、なかなか引かない(亜急性期)

ステロイド注射、または切開

痛みはないが、コリコリした硬いしこりが残る(慢性期)

手術(切開)で肉芽腫を掻き出して小さくする


各タイミングにおける最適な治療の選び方(腫れはじめてからの日数)


1. 【~1.2週間】赤くて痛いときこそ、早く切って楽になる


膿が透けて見え破裂しそうな霰粒腫
膿が透けて見え破裂しそうな霰粒腫

霰粒腫の引き始めで、中に膿(うみ)が溜まって「赤く腫れて痛い」時期です。一般的な眼科では「まずは目薬や飲み薬で様子を見て、炎症が引いてから切りましょう」と言われることが多いかもしれません。

しかし当院では、患者さんの「早く腫れを引きたい」「痛みをとりたい」というご希望があれば、この段階でも積極的に切開を行います。デメリットは麻酔の注射が効きづらく、処置の痛みを感じやすいことです。

赤く腫れている時期に切開して中に溜まった膿を出す(排膿する)と、それだけでまぶたの圧迫感や痛みが劇的に改善します。さらに当院では、排膿したあとに、赤く腫れたまぶたの組織へ直接「ステロイド注射」を行って消炎を図ります。これにより、くすぶっていた強い炎症が一気に鎮静化し、ダラダラと長引かせることなくきれいに治すことが可能です。



2. 【2~3週以降】赤みや腫れが長引くとき


赤みが
赤みが

点眼薬や飲み薬を続けているのに、赤みやジクジクした腫れがなかなか引かないときも、切開とステロイド注射の絶好のタイミングです。内容物を切開してなるべく出して、赤く腫れている組織の炎症を強力に抑え込むことで、長引く症状を急速に落ち着かせることができます。




3. 【1か月以上~時に年単位】完全に硬いしこり(肉芽腫)になったとき


長期経過でしこりとなった霰粒腫
長期経過でしこりとなった霰粒腫

数ヶ月治らないしこり
数ヶ月治らないしこり


赤みや痛みが完全に引いたあと、まぶたの中に「痛みはないがコリコリした硬いしこり」として残ってしまった状態です。中身は炎症のあとにできた「肉芽腫(にくげしゅ)」という弱い肉の塊です。

マイボーム腺は血流が豊富な組織ではないため、完全に硬くなってしまった肉芽腫は、お薬や注射が効きにくくなります。そのため、この段階では「手術で切開し、中の硬い肉の塊をできる限り小さく掻き出す」のが、最も確実で早く治る治療方法です。

手術の目的は、まぶたを圧迫している原因(肉芽腫)をなるべく掻き出して小さくすることです。なるべく小さくしてしまえば、あとはご自身の体の力(自然吸収)できれいに消えていきます。

特にしこりが大きくて目立つ場合や、数ヶ月経っても小さくならない場合は、皮膚が傷んで跡が残る前に、手術ですっきりさせてしまうのがおすすめです。



まとめ:早く直したいなら外科的介入、しかし切りたくないなら保存的治療で粘ってもOK


霰粒腫治療は、画一的なマニュアル通りではありません。

赤くて痛いとき(膿が溜まっているとき)でも、早く治したいなら積極的に切って膿を出し、注射で一気に炎症を抑える。

完全に硬いしこり(肉芽腫)になってしまったら、傷跡を残さないように綺麗に切開して中身を掻き出し、早期の自己吸収を促す。

ご自身の霰粒腫の状態はもちろん、「できるだけ早く治したい」「メスを入れる時期を相談したい」といったライフスタイルやご希望に合わせて、今最もメリットの大きい治療法をご提案しています。

これって霰粒腫かな?と思ったら、長引いて傷跡が残る前に、ぜひお気軽に当院までご相談ください。



おまけ:霰粒腫の大家;野田実香先生を訪問しました!


先日霰粒腫の治療に並々ならぬ情熱を注ぐ、野田みか先生のクリニックを訪問しました。

みか先生は私に眼瞼下垂症の手術を教えてくださった恩師であります。この日も沢山の霰粒腫を切っていらっしゃいました。みか先生はどんな小さな霰粒腫でも点眼で誤魔化さずに希望の方には切開すべきだとおっしゃっています。

私も切開希望の方にはできる限り対応したいと思っています。治らない霰粒腫でお困りの方はいつでもご相談ください(当日切開対応の方は事前にお電話での予約をお願いいたします)




 
 
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