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新しい抗菌点眼アジマイシンの使い方

更新日:2022年4月11日

今日は比較的新しい抗菌剤点眼のご紹介です。


結膜炎やものもらいのときには殺菌作用のある抗生剤の目薬が処方されますが、これまで点眼の抗生剤はほぼニューキノロン系の抗生剤ばかりでした。しかし、菌によってはニューキノロン系の薬が効かない耐性菌というものが問題となっていました。


2019年に発売された、アジマイシン点眼⇩は、これまでになかったマクロライド系抗生物質の点眼液です。

適応症は、麦粒腫、眼瞼炎、涙嚢炎、結膜炎です。




アジマイシンの主成分である、アジスロマイシンは、ジスロマックという飲み薬が代表的で、肺炎や尿道炎など、全身の感染症に幅広く使われている薬剤です。



付け方は、1日2回を2日間、3日目からは1日1回です。

ほとんどの抗生剤が1日3~4回なので、これなら大分楽ですね‼


また、薬剤の粘調度が高いので、しばらく逆さにしてないと下に溜って来ないのです。

入ってないと思わずに、下の写真のようにおいて、1分くらい待ってからさしてください。




この点眼液は、しみる感じが他の薬よりあるようです。

あまりにしみて辛いようなら、担当医にお話しして点眼を変えてもらってもいいと思います。


アジマイシンを処方しての印象ですが、麦粒腫や眼瞼炎を伴うものもらいによく効く印象です。粘調度が高いのも、結膜への滞留時間が長くて、より効く要因なのかもしれません。


なかなか治らない、しつこいものもらいでお悩みの方は、是非相談に来て下さい。当院ではものもらいの切開手術にも対応していますが、まずは点眼で切らずに治れば一番ですよね!



#霰粒腫





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