眼瞼下垂と肩こり・頭痛の関係とは?目の疲れが原因かも
- HEIWA SOTOMURA

- 10月24日
- 読了時間: 5分

眼瞼下垂と身体症状
眼瞼下垂は、単にまぶたが下がる症状にとどまらず、全身の不調を引き起こすことがあります。その代表的な症状が、肩こりや頭痛です。まぶたの筋肉は、視界を確保するために無意識のうちに活動しています。眼瞼下垂の状態では、視界が狭くなるため、目を開けようとする動作が過剰になります。この動作が首や肩の筋肉に負担をかけることで、肩こりや頭痛が引き起こされるのです。
目を開けるのには上眼瞼挙筋という筋肉が関わっていますが、この筋肉が弱まることで、額の筋肉を無意識に使うようになります。額の筋肉を使いすぎると、眉毛を持ち上げる癖がつき、慢性的な緊張状態になります。その結果、額や側頭部の筋肉が硬くなり、頭痛の原因となるのです。
眼瞼下垂による肩こり・頭痛の特徴
眼瞼下垂による肩こりや頭痛は、通常の肩こりや緊張型頭痛とは少し異なる特徴があります。まず、まぶたが開かないので顎を挙げて見る姿勢になります。上がらない瞼をおでこの筋肉を使って持ち上げるために前頭部が緊張しおでこに疲れを感じるようになります。肩こりは目を開こうとする努力により、首や肩の筋肉が過度に緊張し、持続的にこわばることで生じます。特に、デスクワークやスマートフォンの使用時間が長い人は、猫背の姿勢が加わることで、肩こりの症状がさらに悪化する可能性があります。
また、頭痛は額やこめかみ周辺の痛みとして現れることが多く、片側だけに生じることもあります。これは、眼瞼下垂の程度が左右で異なる場合、片方の目をより多く使おうとすることで、筋肉の負担が不均等になるためです。さらに、光のまぶしさを感じやすくなったり、目が乾燥しやすくなったりすることも、眼瞼下垂による症状の一部といえます。
眼瞼下垂と自律神経の関係
眼瞼下垂が引き起こす肩こりや頭痛は、自律神経とも深く関係しています。自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスによって体の調子を整えています。しかし、眼瞼下垂によって目を開けるために過度な筋肉の緊張が生じると、交感神経が優位な状態が続き、リラックスしにくくなります。その結果、血流が悪化し、疲れが取れにくくなるという悪循環に陥るのです。
また、自律神経が乱れると、睡眠の質が低下したり、集中力が続かなくなったりすることもあります。これは、眼瞼下垂による慢性的なストレスが影響を及ぼしているためであり、肩こりや頭痛の原因の一部となることが考えられます。
改善策と治療方法
眼瞼下垂による肩こりや頭痛を改善するためには、まずその原因を特定することが重要です。軽度の眼瞼下垂であれば、生活習慣を見直すことで症状が和らぐことがあります。例えば、デスクワーク時の姿勢を正し、目の疲れを軽減する工夫をすることが効果的です。長時間のPCの使用など同じ姿勢で行うことを避け、適度に休憩を取ることで、目や首の筋肉への負担を軽減できます。
一方で、症状が重い場合は、眼科を受診し、適切な治療を検討することが必要です。眼瞼下垂の治療には、手術による改善方法があり、これにより視界が広がり、目の開きが自然になることで、肩こりや頭痛の軽減が期待されます。
手術の適応基準は、まぶたが視界を遮るレベルに達しているか、眼精疲労や身体の不調が日常生活に支障をきたしているかなどが判断材料になります。手術自体は局所麻酔で行われ、短時間で済むケースが多いため、回復も比較的早いのが特徴です。
まとめ
眼瞼下垂は、まぶたが下がって見にくいだけではなく、肩こりや頭痛、自律神経の乱れといった全身の症状を引き起こす可能性があります。特に、デスクワークが多い人や長時間スマートフォンを使用する人は、目や肩の負担が増すことで症状が悪化しやすい傾向にあります。
眼瞼下垂による頭痛や肩こりが軽度の場合は、生活習慣を見直し、目の負担を軽減することで改善できることもありますが、症状が続いて日常生活に支障をきたす場合は専門医に相談し、適切な診断と治療を受けることが大切です。眼瞼下垂の手術は比較的負担が少なく、多くの人が視界の改善とともに肩こりや頭痛の軽減を実感しています。気になる症状がある場合は、早めに専門医の診察を受けることをおすすめします。
元町マリン眼科の眼瞼下垂治療
元町マリン眼科では、眼瞼下垂症の診断と治療を行っております。眼科専門医が正確な診断を行い、患者様の症状に応じた最適な治療法を提案します。
当院の治療の特徴
当院では、眼瞼下垂の手術経験豊富な院長が、お一人お一人のお顔にあわせた最適な手術方法をご提案しております。眼瞼下垂症の診断基準を満たしていれば手術は保険適応で受けられます。頭痛や肩こりがひどく、もしかして眼瞼下垂なのかな?という方も、他の病院で眼瞼下垂と診断された方も、お気軽にカウンセリングにお越しください。
当院での治療の流れ
まず診察を行い、眼瞼下垂症の診断基準を満たしているかどうかを判断いたします。手術方法についてテープや針金を用いたシミュレーションを行い、手術をご希望の方は採血を受けていただきます。2週間後に採血結果をお伝えし、異常がなければ手術の日程を確定いたします。
手術は局所麻酔を用いて、1時間程度の手術です。術後は大抵の方は歩いてお一人でも帰ることができます。翌日は傷の消毒のため来院が必要で、1週間後には抜糸が必要です。



