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0.01%低濃度アトロピン点眼治療の実際

前回は、近視進行の抑制治療の可能性についてお話ししました。


今回は当院で導入している0.01%低濃度アトロピン点眼の治療について説明したいと思います。


アトロピンというのは、検査で使用することもある、瞳孔開く作用がとても強力なものです。通常の濃度で使用すると、数日~1週間くらい瞳孔が開きっぱなしになります。アトロピンが近視抑制効果があることは以前から知られていましたが、瞳孔が開いている間はまぶしく、また手元が見えにくいので、使えませんでした。

これを非常に薄い濃度に希釈すると、瞳孔は開きっぱなしにならないものの、近視抑制効果があることがわかったのです。

まだ成長段階にあるお子さんに、夜1回点眼するという使用法で、2年間継続したところ、点眼しないグループと比較して、近視の進行が60%ほど抑えられたという報告があります。



しかし、まだ国内で有効性と安全性が確立された治療ではないので、保険診療の対象ではありません。

もし、この治療を希望するなら自由診療(自費)での診察と治療薬の購入という形となります。






治療の流れ



希望される方は診察の予約をお取りください。予約はお電話(045-319-4271)かWebで承ります。



初診時に目のデータを取り、他の疾患がないかどうかのチェックを受けます。治療の適応があるかどうか診察時に判断します。

治療の対象であれば、まず治療薬を1本処方します。初診時には初診料と目薬代がかかります。


1本使い切るくらい(約1か月)で一度再診頂いて、副作用やアレルギーのチェックを行います。問題なければ続きの治療薬を処方します。

点眼薬は防腐剤がないタイプになりますので、調剤は都度行いますので、点眼薬は毎月処方を受けに来ていただきます。お電話で予約いただければご用意しておきます。

受診は3か月ごとの定期受診となります。再診料と目薬代がかかります。



治療方法


処方された点眼薬を、夜寝る前に両眼に1滴ずつさします。

点眼は1か月で使い切るようにしてください。

点眼は個人に処方されたものです。ご兄弟でも使い回しはしないでください。


費用


  • 初診料・・・¥2,000円(税別)

  • 再診料・・・¥1500円(税別)

  • 目薬代・・・1本¥1500円(税別)


効果は近視の進行抑制なので、近視が治るわけではありません。点眼をつけていても近視が進行することもあります。また、確実に効くという保証はありません。そもそも効いているのかは片方のみに点眼するなどして比較しないとわからないので、効いたのかどうかは判断は困難です。



治療は最低2年間続けます。これはオリジナルの研究が2年間点眼を使用して、近視の進行抑制がみられたからです。中止後に近視化のリバウンドがみられたという報告があるので身体的な成長が止まるまでの使用が望ましいかもしれません。

途中で辞めても問題はありませんが、近視の進行抑制効果は使い続けた場合と比べて劣る可能性があります。



重篤な副作用は報告されておりませんが、薬剤に対するアレルギーなど、副作用が絶対に起こらないわけではありません。使用中は目の様子に注意して、眩しい、みにくい、充血や目やにが出るなどの症状があればクリニックへご連絡下さい。



その他、低濃度アトロピン点眼治療についてご興味や質問がある方はお問い合わせ下さい。



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