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執筆者の写真HASUMI

邪魔な逆まつげを二重形成で治療した症例

更新日:2月15日

最近、逆まつげのご相談が増えています。逆まつげはまつげが目に入りいつもチクチクする、しょっちゅう眼に刺さって痛みがある、など生活の質にかなり影響します。逆まつげは上または、下のまつげ、あるいは両方ということもあり得ます。症状に心当たりのある方は一度ご相談にお越し下さい。


逆まつげ手術症例ビフォーアフター


さて、今回は上の逆まつげがいつも眼に入るので、まつげパーマをやめることができないというお悩みの方を目頭切開と重瞼形成で治療し、経過が良好だったのでご紹介致します。(御本人の了承を得てお写真を掲載させていただいております。ご協力ありがとうございます!)

特に目頭側の睫毛が酷く入るので、まず目頭切開を行った後に、重瞼形成を行って睫毛の向きを良くすることを提案しました。



下の写真は術後2ヶ月の状態ですが、傷跡の赤みは改善してきており、腫れも少なく順調に回復しているようです。こうして比べてみると、上の写真は眉毛が上がっており、目と眉も離れています。被さる瞼をおでこで持ち上げる癖があったのですね。




逆まつげ手術・睫毛の部分の拡大写真ビフォーアフター


次に睫毛のところに注目した写真を供覧します。

術前はまつパーをしているにも関わらず、皮膚が睫毛にのっかって下に押し下げているのがわかります。埋没で二重にすると、目頭の逆まつげが取り残されがちなので、まず目頭切開をしたところです。

今回の目頭切開はリドレーピング法で行いました。傷跡は最終的に二重の線に繫がり、目立ちにくい方法です。





2ヶ月後には、まつパーをしなくても睫毛が眼に入らなくなって快適に過ごしていると喜んでいただけました。まだ2ヶ月なので二重の切開の傷はやや目立つのですが、徐々に赤みや膨らみは改善していくと思われます。術前に見えなかった睫毛の根元があらわれています。こんなに睫毛が長かったんですね。二重にしたことで、目の開きも良くなり、眉毛を挙げなくても瞼が開くようになりました。



逆まつげは目の形によって入りやすい部位が異なるため、お一人お一人に合わせた術式をこれまでの経験に基づいてご提案しています。ダウンタイムが許容できない、一部のみ数本だけなら電気分解法という方法でも行えます。また、切らない手術として埋没法という方法も取り入れております。

逆まつげの診断基準を満たし、症状にお困りなら保険適応で手術を受けられますので、まずはお気軽にご相談下さい。



眼科受診の方へ重要なお知らせ


当院ではこれまで眼科一般の診療について時間枠予約、ご予約優先としておりましたが、2024年より、一般眼科は受付順へとシステムを変更いたしました。視野や斜視弱視などの特殊な検査や手術などを除き、一般眼科の診察は予約は不要です。診察終了時刻の30分前までに受付をお済ませ頂けますようお願い申し上げます。

逆まつげや眼瞼下垂などの手術のご相談は、院長の診察日にご来院下さい。


逆まつげを改善するための二重手術のリスクや費用など


元町マリン眼科では、眼瞼下垂の日帰り手術を行っています。眼瞼下垂手術は下垂による症状があり、診断基準を満たせば保険適応での手術が可能です。


  • 瞼が下がって視界が狭い。

  • 上の方や横の方が見にくい。

  • テレビや本を見ていると瞼がつぶれてくるので手で持ち上げている。

  • おでこや頭に力が入って頭痛や肩こりが取れない。

  • 睫毛が被さって見にくい、あるいは睫毛が良く入る。


などが代表的な症状です。眼瞼下垂でお困りの方は、元町マリン眼科へご相談ください。


眼瞼下垂手術について手術の費用:3割負担で両眼で50000円前後、1割、2割負担の方は自己負担上限金額です。また、眼瞼下垂を伴う全身疾患が疑われる場合は初診時に採血を行います。初診料と合わせて6~7千円程度かかります。


手術時間は両眼で1時間程度で、局所麻酔下に行います。

ダウンタイム:2~3日はかなりまぶたが腫れます。1週間後に抜糸を行います。内出血は2週間程度で徐々に軽快します。1ヶ月位は朝むくんだり、まぶたが赤いなどの症状が見られることがあります。傷の赤みは半年くらいで徐々に改善していきます。


リスク:出血、痛み、低矯正、再発、創感染、薬剤アレルギーなど、ごくまれに瘢痕形成。


この記事の執筆者


元町マリン眼科

院長 蓮見由紀子

所属学会・認定医

医学博士

日本眼科学会認定専門医

横浜市立大学附属病院非常勤講師(ぶどう膜専門外来)









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