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執筆者の写真HASUMI

チクチク、ウルウル、結構辛い逆まつ毛

今回は逆まつ毛手術の経過の写真があまりないです、という指摘をスタッフから受けたので、過去の症例でブログ出演OKの許可をいただいている方を掲載させていただきました。お写真のご協力誠にありがとうございます。そして大変長らくお待たせいたしました!


他院では適応がないと判断された逆まつ毛の症例




他院では手術適応ではないと言われたそうですが、インターネットで当院を探して受診されました。術前のカウンセリングでは、痛み、かゆみ、涙が出る、充血、異物感、目やになど全ての症状に丸がついていました。

目の部分の拡大写真では、下のまつ毛が上を向いており、べっとりと入ってしまっています。まつげが多いのもあって常に異物感があり、黒目に傷がつき、いつもウルウルして充血してしまうのも逆まつ毛の症状です。


こういう方は生まれつきの逆まつ毛なので、大人になっても治らないのであれば早めに手術をした方が症状から開放されて楽になります。自分で抜いている方もいますが、抜いたまつ毛はまた生えてくるのでいたちごっこですし、生えたての短い毛はチクチク感がアップして余計に痛くなってしまいます。


逆まつ毛手術(切開法)


生まれつきの逆まつ毛の手術は、Hotz法(ホッツ)とLid margin splitting(LMS:粘膜とまつ毛の間を切開して、毛根を倒しやすくする手技)を併用して行っております。切開法のほうが戻りが少ないので大体の方に切開を勧めておりますが、若年者やダウンタイムが許容できない方で、瞼が薄くて逆まつ毛の本数も部分的なら埋没法を行うこともあります。しかし、瞼が分厚い方には埋没法は向いてないと思います。(しかも、逆まつ毛になる方は大体瞼が厚い方が多いです)




手術翌日のまぶたのアップです。粘膜とまつ毛の境目が赤くてちょっと怖い画像ですが、この赤い溝は1週間位でピンク色にふさがりますのでご安心下さい。

このくらい倒れていれば安心です。




7日目に抜糸を行いました。粘膜の境目は白くなっていますね。切開したところはこのように段差になり、段々と薄れてシワのようになりますが、傷はなくなるわけではありません。あまり離れたところに傷を作ると目立ってしまうのでこのくらいの近くに落ち着きました。


先日、目黒まぶたのクリニックの河村先生の逆まつ毛手術を見学させていただきましたが皮膚も切除されていました。段差になる皮膚ならとってもいいのかもしれません。





1ヶ月後には傷はすっかり落ち着いて、逆まつ毛は気にならなくなり「ムチャムチャいい感じです」とのことでした。長年の悩みから開放されて良かったです。先日はご家族も紹介してくださいました。大切なご家族やご友人を紹介してくださるのはとても嬉しいですし励みになります。これからも皆様から信頼される眼科を目指して頑張ります。

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元町マリン眼科では、逆まつ毛の日帰り手術を行っています。逆まつ毛による症状があり、診断基準を満たせば保険適応での手術が可能です。

まつ毛が目に入って痛い、かゆい、目やにが出る、充血するなどが代表的な症状です。逆まつ毛でお困りの方は、元町マリン眼科へご相談ください。


逆まつ毛手術について手術の費用:3割負担で両眼で2万円前後、1割、2割負担の方は6千円~12000円です。また、初診時に感染症チェックのための採血を行います。初診料と合わせて6~7千円程度かかります。手術時間は片眼につき20分程度で、局所麻酔下に行います。


ダウンタイム:2~3日はかなりまぶたが腫れます。1週間後に抜糸を行います。内出血は2週間程度で徐々に軽快します。1ヶ月位は朝むくんだり、まぶたが赤いなどの症状が見られることがあります。傷の赤みは半年くらいで徐々に改善していきます。


リスク:出血、痛み、低矯正、再発、創感染、薬剤アレルギーなど、ごくまれに瘢痕形成。


この記事の執筆者


元町マリン眼科

院長 蓮見由紀子



所属学会・認定医

医学博士

日本眼科学会認定専門医

横浜市立大学附属病院非常勤講師(ぶどう膜専門外来)











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