気になる目の大きさの左右差
- HASUMI

- 9月13日
- 読了時間: 4分
今回は、生まれつき目の大きさに左右差があり悩んでいた方の手術症例のご紹介です。
20代男性ですが、一重まぶたなので眉下切開をおすすめしたのですが、結果的に挙筋前転法と重瞼形成をすることで左右差もほとんど解消されました。1ヶ月後の再診時には腫れや出血もほとんどなく術後の経過が大変良かったため、非常に満足度していただけました。患者様の承諾を得てお写真を掲載しております。ご協力ありがとうございました!
生まれつき右眼が小さく視界が狭かった眼瞼下垂
今回は20代の男性の症例です。
生まれつき右眼が小さく視界が狭いと来院されました。
一重でまぶたが分厚いので眉下切開が良さそうですが、目の大きさを揃えるには挙筋前転を併用するほうが良いと考え二重にすることを提案しました。御本人は顔が変わるのは抵抗があるが、症状が良くなるなら、と提案を受け入れてくださいました。

目の形的には末広型のデザインが適しており、重瞼幅は7ミリで切開を行いました。挙筋前転は筋肉をいじる手術ですので単なる重瞼形成よりは腫れは強めです。翌日休診日のためオンライン診療でしたが、冷やしをしっかりしていただくようお願いしました。

抜糸のときには見やすくなったとおっしゃってくださいました。
1ヶ月後にはすっかり傷も落ち着いて、御本人はもう心配なことはないとのことでしたので晴れて卒業となりました。周りの方からも、「可愛くなった」と評判が良いとのこと。何よりも左右差がなくなり見やすくなって良かったと大変満足いただけました。

傷のアップを載せておきます。まだ発赤と腫れは軽度ありますが、3ヶ月くらいかけて軽快していくことでしょう。
写真のご協力誠にありがとうございましたm(_ _)m
眼瞼下垂手術について
挙筋前転法は、眼瞼下垂手術の一番スタンダードな術式であり、保険適応で行えます。しかし、保険適応で手術を受けるには診断基準を満たす必要があります。一般的にはまぶたが瞳孔(瞳の黒い部分)にかかるくらい下垂していることが条件です。加えて、私は視界が狭い、見にくい、頭痛や肩こりが酷い等の身体症状も手術適応の判断材料にしております。
ご自身の眼瞼下垂が保険適応となるかどうかについては、過去のブログで詳しく解説しておりますのでそちらもぜひご一読ください。
この方は二重にしましたが、分厚い一重を二重にするのはそう容易いことではありません。お顔や肉や脂肪のつき方、皮膚の余り具合でどんな術式が適しているか、豊富な症例経験からご提案しております。要望はなるべく伺いますが、患者さんのご希望の術式を行うような手術でないことをご理解いただけますと幸いです。
相談はいつでも受け付けておりますのでお気軽にカウンセリングにお越しください。
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元町マリン眼科の眼瞼下垂手術
元町マリン眼科では、眼瞼下垂の日帰り手術を行っています。眼瞼下垂手術は下垂による症状があり、診断基準を満たせば保険適応での手術が可能です。
瞼が下がって視界が狭い。
上の方や横の方が見にくい。
テレビや本を見ていると瞼がつぶれてくるので手で持ち上げている。
おでこや頭に力が入って頭痛や肩こりが取れない。
睫毛が被さって見にくい、あるいは睫毛が良く入る。
などが代表的な症状です。眼瞼下垂でお困りの方は、元町マリン眼科へご相談ください。
眼瞼下垂手術について手術の費用:3割負担で両眼で50000円前後、1割、2割負担の方は自己負担上限金額です。また、眼瞼下垂を伴う全身疾患が疑われる場合は初診時に採血を行います。初診料と合わせて6~7千円程度かかります。手術時間は両眼で1時間程度で、局所麻酔下に行います。
ダウンタイム:2~3日はかなりまぶたが腫れます。1週間後に抜糸を行います。内出血は2週間程度で徐々に軽快します。1ヶ月位は朝むくんだり、まぶたが赤いなどの症状が見られることがあります。傷の赤みは半年くらいで徐々に改善していきます。
リスク:出血、痛み、低矯正、再発、創感染、薬剤アレルギーなど、ごくまれに瘢痕形成。
この記事の執筆者

元町マリン眼科
院長 蓮見由紀子
所属学会・認定医
医学博士
日本眼科学会認定専門医
横浜市立大学附属病院非常勤講師(ぶどう膜専門外来)

