眉下切開手術で眉毛はどうなる?
- 元町マリン眼科スタッフ
- 6 日前
- 読了時間: 4分
今回は、眼瞼下垂のため頭痛で悩まれていた50代女性の方の眼瞼下垂手術の経過をご紹介します。まだ術後1週間ですが、腫れが少なくあまりにも綺麗だったのでブログの出演をお願いしたところ、「自分もSNSを見て受診したので…、」と写真の使用を快諾してくださいました。ご協力ありがとうございます!
まぶたが重く頭痛を来たしていた方の眼瞼下垂手術

初診時のまぶたの様子です。耳側に重くのしかかる皮膚を持ち上げるためにおでこに深いシワが刻まれています。そのために夕方になると頭痛や肩こりがひどいとのことでした。
ご相談の際、眉下切開手術をご提案したところ、「眉毛が下がるのでは?」と心配されていました。
保険診療では「左右差」「デザイン」など、美容的なものではなく、下垂による視界の見づらさを解消するため手術です。初回のカウンセリングで気になる点をしっかりお話し、眉下切開手術の実施となりました。

術後は患部の冷却がとても重要なポイントです!
お伝えしたとおりに「しっかり冷やしました!」とのことで、手術翌日も腫れや赤みが目立ちませんね。
一晩がんばって冷やしていただき、内出血はほぼありませんでした!素晴らしい結果です👏

7日後、抜糸でお越しいただいた日にはとてもパッチリ!腫れは殆ど目立ちません。
気になっていた「眉毛の下がり」はどうでしょうか…??
美容の手術ではないですが、眉尻が下がってしまったりすることが無いように、配慮してデザインを行っております。結果は下がることなくきれいなバランスになったと思います。ただし、たくさん皮膚を切除する場合や細いアートメイクが残っている方はその部分ごと切り落としてしまうこともあります。下手に残すよりは切り取って後で書き直すほうがよっぽどきれいに仕上がります。
眉下切開手術のあとに眉毛が欠けた場合は眉のアートメイクをされる方も多いです。
1週間にしてはとても腫れが少なく、大変経過が良いのでブログ出演をお願いしました。「私もブログを見て手術を決めたので、他の方の参考になれば」とにっこりポーズも決めてくださいました。
腫れが少ないのは体質もあると思いますが経過は人によりますのでご参考までに。
写真のご協力誠にありがとうございましたm(_ _)m
元町マリン眼科の眼瞼下垂手術
元町マリン眼科では、眼瞼下垂の日帰り手術を行っています。眼瞼下垂手術は下垂による症状があり、診断基準を満たせば保険適応での手術が可能です。
瞼が下がって視界が狭い。
上の方や横の方が見にくい。
テレビや本を見ていると瞼がつぶれてくるので手で持ち上げている。
おでこや頭に力が入って頭痛や肩こりが取れない。
睫毛が被さって見にくい、あるいは睫毛が良く入る。
などが代表的な症状です。眼瞼下垂でお困りの方は、元町マリン眼科へご相談ください。
眼瞼下垂手術について手術の費用:3割負担で両眼で50000円前後、1割、2割負担の方は自己負担上限金額です。また、眼瞼下垂を伴う全身疾患が疑われる場合は初診時に採血を行います。初診料と合わせて6~7千円程度かかります。手術時間は両眼で1時間程度で、局所麻酔下に行います。
ダウンタイム:2~3日はかなりまぶたが腫れます。1週間後に抜糸を行います。内出血は2週間程度で徐々に軽快します。1ヶ月位は朝むくんだり、まぶたが赤いなどの症状が見られることがあります。傷の赤みは半年くらいで徐々に改善していきます。
リスク:出血、痛み、低矯正、再発、創感染、薬剤アレルギーなど、ごくまれに瘢痕形成。
この記事の執筆者

元町マリン眼科
院長 蓮見由紀子
所属学会・認定医
医学博士
日本眼科学会認定専門医
横浜市立大学附属病院非常勤講師(ぶどう膜専門外来)