眉下切開後のアートメイクはいつから可能?元町マリン眼科的眉アートメイク戦略
- HASUMI

- 6月15日
- 読了時間: 6分
眉下切開後の傷跡のカモフラージュにアートメイク
まぶたのたるみを切除して、視界を改善する眼瞼下垂手術としての眉下切開。当院でも多く行われている手術ですが、一方でこんな不安をお持ちではないでしょうか?
「手術後の傷跡って、どのくらい目立つのかな…」
「ダウンタイム中、毎日メイクで隠すのは大変そう…」
「仕事や人に会う予定があるけど、どうしよう…」
そのお気持ち、とてもよく分かります。手術で症状が改善するのは嬉しいけれど、その過程にあるダウンタイム、特に傷跡が赤く目立ちやすい時期をどう乗り切るかは、多くの方が抱える切実な悩みです 。
そんなお悩みを解決する強力な味方が、眉のアートメイクです。当院には2名のアートメイク看護師が在籍しており、最近施術件数が増えてきました。
しかし、ここにも一つの疑問が生まれます。「眉下切開のあと、アートメイクはいつからできるの?」
今回は、この疑問に対して、医学的根拠と、患者様の心に寄り添う「元町マリン眼科」ならではの考え方をご紹介します。

「術後6ヶ月」が定説。でも、本当にそれがベスト?
多くのクリニックでは、「眉下切開後のアートメイクは、術後最低でも6ヶ月は空けてください」と説明されることが一般的です 。これには医学的な理由があります。手術で作られた傷が完全に落ち着き、アートメイクの色素がにじんだり、変色したり、うまく定着しなかったりするリスクを避けるためです 。これは、安全と完璧な仕上がりを追求する上で、非常に真っ当な考え方です。
しかし、患者さんの立場から見るとどうでしょうか?
眉下切開の傷跡は、術後1ヶ月から3ヶ月頃に赤みや硬さが最も目立つ時期を迎えます 。つまり、一番隠したい時期と、アートメイクができるとされる時期に、大きなギャップがあるのです。
この一番気になる期間、毎日コンシーラーやファンデーションで傷跡を丁寧にカバーするのは、思った以上に大変で、精神的な負担になることも少なくありません 。
「もっと早く、この赤みをどうにかできなかったの?」 「ダウンタイムをもっと快適に過ごしたかった…」
私たちは、そんな患者様の声に耳を傾けたいと考えました。
元町マリン眼科の答え:ダウンタイムを快適にする「2段階アートメイク戦略」
そこで元町マリン眼科では、医学的な安全性と患者様の心理的快適性を両立させるため、独自の「2段階アートメイク戦略」をご提案しています。
これは、アートメイクを2回に分けて行い、それぞれの時期で目的を変えるというアプローチです。
ステップ1:術後1ヶ月〜|傷跡を隠す「カモフラージュ・アートメイク」
抜糸が終わり、傷口の表面がふさがった術後1ヶ月以降のタイミングで、まず1回目のアートメイクを行います。(赤みが強い場合はもう少し期間をあけていただくことがあります)
この段階での一番の目的は、傷跡の赤みをカモフラージュすること 。アートメイクで眉に自然な色が乗ることで、すっぴんでも傷跡が目立ちにくくなり、ダウンタイム中の精神的なストレスを大幅に軽減できます。毎朝のメイク時間もぐっと楽になりますよね。
もちろん、この時期の皮膚はまだ完全に成熟していないため、色素の定着が少し悪くなる可能性はあります。でも、ご安心ください。そのための「ステップ2」があるのです。
ステップ2:術後4~6ヶ月頃〜|美しさを完成させる「仕上げ・アートメイク」
手術から約半年が経ち、傷跡が白く柔らかく、完全に落ち着いたベストなタイミングで2回目のアートメイクを行います。
ここでの目的は、色素をしっかりと定着させ、理想の眉を完成させること 。1回目の施術で少し薄くなった部分や色ムラを完璧に調整し、デザインを最終的に仕上げていきます 。
この2段階戦略によって、「傷跡が一番気になる時期はアートメイクで楽に乗り切り、最終的には完璧で美しい眉を手に入れる」という、まさに“良いとこ取り”のプランが可能になるのです。
なぜ早期の施術が可能なのか?
「でも、早くアートメイクをして本当に大丈夫?」と心配されるかもしれません。
この戦略が成り立つのは、傷跡(瘢痕組織)への施術に関する深い知識と高い技術力があるからです。手術後の傷跡は、通常の皮膚とは硬さや質感が異なり、色素を均一に入れるには特別な技術が求められます 。
当院では、経験豊富な施術者が、傷の状態を正確に見極め、傷跡のカバーに適した「パウダー技法」などを駆使して、自然で美しい仕上がりを実現します 。眉下切開を行う医師とアートメイク施術者が密に連携し、患者様一人ひとりに最適なプランをご提案できるのも、当院の強みです。
施術を受ける前に知っておきたい大切なこと
この戦略を成功させるためには、患者さんご自身のセルフケアも非常に重要です。
紫外線対策は徹底的に!:新しい傷跡に紫外線が当たると、色素沈着(黒ずみ)の原因になり、傷の治りを遅らせてしまいます 。外出時は帽子や日傘、サングラスを活用し、日焼け止めをこまめに塗る習慣をつけましょう 。
スキンケアに注意:レチノールやピーリング成分(AHA、BHAなど)を含む化粧品は、肌のターンオーバーを促進し、アートメイクの色素の定着を妨げる可能性があります 。施術前後2週間〜1ヶ月程度は、該当製品の使用をお休みしてください。
信頼できる医療機関で:アートメイクは、針で皮膚に色素を入れる医療行為です 。必ず医師や、医師の監督下にある看護師が施術を行う、衛生管理の行き届いたクリニックで受けるようにしましょう 。
まとめ:あなたの不安に寄り添う選択を
眉下切開後のアートメイクは、単に「いつやるか」だけでなく、「ダウンタイムをどう過ごしたいか」という視点で考えることが大切です。
医学的な定説である「術後6ヶ月」を待つのが最も安全で確実な方法であることは間違いありません。しかし、その間の不安やストレスを少しでも和らげたいと願う患者様の気持ちに応えたい。それが、元町マリン眼科の「2段階アートメイク戦略」に込められた想いです。
もしあなたが眉下切開とアートメイクの組み合わせで悩んでいるなら、ぜひ一度、元町マリン眼科のカウンセリングにお越しください。あなたの理想の目元と、快適なダウンタイムを実現するために、最適なプランを一緒に考えさせていただきます。



