top of page

目が開くってこういうこと!

  • 執筆者の写真: HASUMI
    HASUMI
  • 9月16日
  • 読了時間: 5分

今回は、眼瞼下垂で視界が遮られ、長年悩んでいた方の手術症例のご紹介です。奥二重でまぶたの皮膚がかぶさっており、更に若い頃からのハードコンタクトレンズ使用による腱膜性眼瞼下垂を合併していた方です。


まず眉下切開手術を行い、その後1ヶ月以上開けて挙筋前転+重瞼形成手術を行いました。

2回の手術を経て「目が開くってこういうこと!」と、非常に満足していただけました。

患者様の承諾を得てお写真を掲載しております。ご協力ありがとうございました!


まぶたが重い方の眼瞼下垂手術


今回は60代の女性の症例です。

まぶたが重く、視界を遮っています。


ree

最初に行ったのは眉下切開手術です。


ree

眉下切開だけでも「見やすくなった」とおっしゃってくださいました。


1ヶ月後にはすっかり傷も落ち着いて、予定通り2回目の手術を行いました。

重瞼形成と挙筋短縮の手術です。「ぱっちり二重になるのが楽しみです!」と手術に向かわれました。


ree

手術翌日も痛みはなく、「めっちゃうれしい!」とご満足いただきました。


ree


2回の手術を終え1ヶ月後、「目が開くってこういうこと!」「以前に比べたら全然良い、早くやればよかった」とのことで、ブログへの掲載を快諾してくださいました。短期間の間に2回の手術を受けられたのでまだ腫れぼったさは残っていますが、まぶたのプクプクした感じは3ヶ月~半年くらいでもっと良くなると思います。2ヶ月前に行った眉下切開の傷はすでにもうあまり目立たないですね。傷の治りが良いのは体質もあると思いますが経過は人によりますのでご参考までに。

写真のご協力誠にありがとうございましたm(_ _)m



2回に分けて行う眼瞼下垂手術について


本症例のように、皮膚のたるみが多く、またハードコンタクトレンズによる腱膜性眼瞼下垂を合併している方では、より自然な仕上がりを目指す場合、2回の手術に分けて行うことがあります。

まぶたの縁で大量の皮膚を切除すると、まぶたの近くの薄い皮膚と眉毛側の分厚い皮膚の質感の違いが目立ち、どうしても作ったようなわざとらしい二重になりがちです。

また、眉下切開で行うと、目尻側の余っている皮膚を目幅より幅広くたくさん取れるメリットがあります。(その分傷は長くなるのですが…、傷が目立たなくなる数ヶ月~1年くらいの辛抱です)


挙筋前転法は、腱膜性眼瞼下垂に対する一番スタンダードな術式であり、保険適応で行えます。しかし、保険適応で手術を受けるには眼瞼下垂の診断基準を満たす必要があります。一般的にはまぶたが瞳孔(瞳の黒い部分)にかかるくらい下垂していることが条件です。加えて、私は視界が狭い、見にくい、頭痛や肩こりが酷い等の身体症状も手術適応の判断材料にしております。


ご自身の眼瞼下垂が保険適応となるかどうかについては、過去のブログで詳しく解説しておりますのでそちらもぜひご一読ください。

この方は二重にしましたが、分厚い一重を二重にするのはそう容易いことではありません。お顔や肉や脂肪のつき方、皮膚の余り具合でどんな術式が適しているか、豊富な症例経験からご提案しております。要望はなるべく伺いますが、患者さんのご希望の術式を行うような手術でないことをご理解いただけますと幸いです。

相談はいつでも受け付けておりますのでお気軽にカウンセリングにお越しください。


最近症例ブログの更新ができておらず、楽しみにしてくださっている方は大変申し訳ございません。

いいね!やフォローで励まされ、執筆が進みますので、ブログを応援して下さる方は是非いいね!をよろしくお願い申し上げます。



元町マリン眼科の眼瞼下垂手術


元町マリン眼科では、眼瞼下垂の日帰り手術を行っています。眼瞼下垂手術は下垂による症状があり、診断基準を満たせば保険適応での手術が可能です。

  • 瞼が下がって視界が狭い。

  • 上の方や横の方が見にくい。

  • テレビや本を見ていると瞼がつぶれてくるので手で持ち上げている。

  • おでこや頭に力が入って頭痛や肩こりが取れない。

  • 睫毛が被さって見にくい、あるいは睫毛が良く入る。

などが代表的な症状です。眼瞼下垂でお困りの方は、元町マリン眼科へご相談ください。


眼瞼下垂手術について手術の費用:3割負担で両眼で50000円前後、1割、2割負担の方は自己負担上限金額です。また、眼瞼下垂を伴う全身疾患が疑われる場合は初診時に採血を行います。初診料と合わせて6~7千円程度かかります。手術時間は両眼で1時間程度で、局所麻酔下に行います。


ダウンタイム:2~3日はかなりまぶたが腫れます。1週間後に抜糸を行います。内出血は2週間程度で徐々に軽快します。1ヶ月位は朝むくんだり、まぶたが赤いなどの症状が見られることがあります。傷の赤みは半年くらいで徐々に改善していきます。


リスク:出血、痛み、低矯正、再発、創感染、薬剤アレルギーなど、ごくまれに瘢痕形成。


この記事の執筆者


ree

元町マリン眼科

院長 蓮見由紀子

所属学会・認定医

医学博士

日本眼科学会認定専門医

横浜市立大学附属病院非常勤講師(ぶどう膜専門外来)




bottom of page