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「ケロイド体質だけど、まぶたの手術は大丈夫?」気になる傷跡のリスクを解説

  • 執筆者の写真: HASUMI
    HASUMI
  • 1 日前
  • 読了時間: 3分

「眼瞼下垂(がんけんかすい)の手術を受けたいけれど、私はケロイド体質だから傷跡が盛り上がってしまうかも……」と不安に思っている方はいらっしゃいませんか?

実は、「まぶた」は全身の中でもケロイドが極めて起こりにくい特殊な部位なのです。今回は、なぜまぶたはケロイドが起きづらいのか、そしてよく聞く「ケロイド」と「肥厚性瘢痕」の違いについてお話しします。





1. なぜ「まぶた」にはケロイドができにくいのか?

結論から言うと、まぶたにケロイドができることは非常に稀で、もし発生すれば「学会で報告されるレベル」の珍しさだと言われています 。それには主に3つの理由があります。



① 皮膚(真皮)がとても薄い

ケロイドは、皮膚の深い層にある「真皮(しんぴ)網状層」という部分で炎症が続くことで発生します 。まぶたの皮膚は体の中で最も薄い部位の一つであり、この炎症の「温床」となる層がほとんどないため、ケロイド化しにくいのです 。


② 皮膚が「引っ張られない」

ケロイドが好発する胸や肩などは、呼吸や腕の動きで常に皮膚が強く引っ張られる(張力がかかる)場所です 。一方で、まぶたの皮膚はゆとりがあり、強い力で引っ張られることがありません。この「緊張のなさ」が、綺麗な傷跡で治る大きな助けになっています 。


③ 血流が非常に豊富

顔面、特にまぶたの周りは血液の流れが非常に豊富です。血流が良いと傷の治り(創傷治癒)がスムーズに進み、炎症が長引かずにサッと引くため、異常な盛り上がりが起こりにくいのです 。


実際、3,650人を対象とした調査でも、美容目的のまぶた手術でケロイドが発生した例は一例も確認されていません。


2. 「ケロイド」と「肥厚性瘢痕」って何が違うの?


多くの方が「自分はケロイド体質だ」と思っていても、実際は「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」であることが少なくありません 。この二つは似ていますが、実は性質が大きく異なります。


特徴

肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)

ケロイド

広がり方

元の傷の範囲内だけで盛り上がる

元の傷を超えて周囲に広がる

時間経過

数年で自然に平らになることもある


自然には治りづらく、拡大し続ける

原因

主に「傷にかかる張力」や「感染」


「体質(遺伝的要因)」が強く関与


つまり、ケロイドは「どんどん周囲に浸潤していく、おできのような性質」を持つのに対し、肥厚性瘢痕は「傷の治りが遅かった部分が一時的に頑張りすぎて盛り上がったもの」と言えます。簡単に見分ける方法は、キズの大きさを超えて盛り上がるのがケロイド、傷跡が膨らむのが肥厚性瘢痕です。日本形成外科学会の一般の方向けのページの写真も参考にして下さい!



3. ケロイド体質の方がまぶたの手術を受ける時のポイント


まぶたはケロイドのリスクが低いとはいえ、手術を受ける際には以下のことに注意しましょう。

  • カウンセリングで体質を伝える: 過去に胸や肩、耳などでケロイドになった経験がある方は、必ず医師に伝えてください 。

  • 丁寧な縫合と後療法: 外科的な技術で皮膚の緊張を最小限にして縫い(減張縫合)、術後の安静を保つことが大切です 。

  • 初期症状を見逃さない: 術後、万が一傷跡が赤く痒くなったり、硬く盛り上がってきたりした場合は、早めにステロイドのテープ剤や注射でケアすることで、悪化を防ぐことができます 。


まぶたの傷跡は、正しい技術とケアがあれば、ほとんどの方で数ヶ月後には「どこを切ったかわからない」ほど綺麗になじみます 。体質の不安で手術を迷われている方は、ぜひ一度当院へご相談ください。

元町マリン眼科では、患者様一人ひとりの体質に合わせた丁寧な手術とアフターケアを心がけております。




 
 
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