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睫毛美容液(ルミガン)の副作用

緑内障の点眼薬で、単剤で最も眼圧を下げると考えられているルミガン(ビマトプロスト)という薬があります。プロスタグランジン関連薬という分類の薬の一つです。


1日1回の点眼で、強力で安定的に眼圧を下げるので、臨床の現場では最後の切り札的に使用される薬剤ですが、若い人や女性に使うにはちょっとためらう薬剤です。というのも全身への副作用はほとんどなく、とてもいい薬なのですが、長期の使用で目の周りに外見的な変化を起こす副作用があるからです。


主な副作用を列挙すると、眼の周りの色素沈着(黒ずみ)、睫毛の異常(睫毛が太く、濃く長くなるなど)、眼周囲の脂肪の萎縮(上瞼の窪みが深くなる)、虹彩の色素沈着などです。

緑内障の点眼薬は生涯つけるものなので、必然的に長期使用になります。そのため何十年も点眼を続けている人にはこれらの症状は必発なのです。


睫毛が伸びて嬉しい人もいます。年を取って睫毛スカスカになってしまった方や、外国人のモデルさんみたいな長い睫毛に憧れている女性は点眼を使いたいでしょう。そのため、当院では本当に睫毛が伸びる美容液として販売しています。



点眼による副作用の例です。向かって左側の写真は同じプロスタグランジン関連点眼であるタプロスを3ヶ月つけた症例です。

向かって右の写真より、睫毛が濃く、長く伸びています。




しかし、睫毛が伸びるだけではなく、色素沈着や上瞼の窪みの副作用にも注意しないといけません。


下の写真の方は10年以上前からプロスタグランジン関連薬の代表的な薬であるキサラタンをつけている方です。

上眼瞼の脂肪が萎縮して窪みがみられます。睫毛が伸びていますね。よーく見ると目の周りのうぶげが増えているのも分かります。眼の周りの黒ずみはうぶげの増生も一因になっています。




下の写真の方はかなり長期に同じプロスタグランジン関連薬のタプロスをつけていらっしゃる方です。この方は瘦せていらっしゃることもあり、瞼の落ち込みはさらに深くなっています。

タプロスはルミガンよりは外見的な副作用は弱いとされていますが、何十年もつけているとやはり多かれ少なかれ変化は避けて通れません。




写真は全てご本人の承諾を得て掲載させて頂いております。お写真のご協力ありがとうございました!



ところで、先日、眼瞼下垂の手術のご相談に来た方は、眼の上の窪みを大変気にされていました。他院で手術を予定されているそうですが、上の凹みが治るのかどうか、セカンドオピニオンにいらっしゃったのです。

問診票にルミガンを睫毛美容液としてつけている、との記載がありました。眼の上の凹みはルミガンのせいかもしれません。


これら緑内障治療薬の副作用はある程度可逆的です。点眼を中止、あるいは他のものに変えることで、目周りの変化は元に戻ります。

先日の患者さんにもルミガンを中止するようアドバイスしました。緑内障の方は辞めることは難しいですが、美容のためにつけているなら好ましくない変化が起こっているなら中止すべきですよね。



もし、美容でルミガン、グラッシュビスタなどをつけていて、眼の上の凹みや目周りの色素沈着が気になってきた方は、副作用かもしれないと言う事をちょっと考えてみてください。

今日は、緑内障点眼薬や睫毛美容液で起こりうる外見的な副作用について、でした。



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