しばらくぶりの症例報告です。
今回ご紹介する症例は、瞼が被さり睫毛が目に入ってしまうということで相談にいらっしゃった方です。二重にすると顔の印象はだいぶ変わってしまうとお話したところ、二重にならない方で、いうことで目頭切開と眉下切開を行った男性の患者様です。御本人の了承を得てお写真を掲載しております。ご協力ありがとうございました!
目頭切開と眉下切開を両方行った男性の症例
蒙古襞という目頭の皮膚が突っ張っているので目頭切開をまず行いました。蒙古襞があると目頭側の上の睫毛が取り残されてしまいがちです。目頭切開は蒙古襞の突っ張りを解除する手術で、数種類の方法がありますが、今回はZ形成で行いました。
翌日すでに目の開きも良くなっていますね。実は目頭切開だけでも皆さん眼が開けやすくなるとおっしゃいます。1週間後の抜糸の時に眉下切開を行いました。
翌日はこのくらいは腫れます。抜糸の時にはだいぶ落ち着いています。皆さん5日目くらいから急激に腫れは良くなってくるということです。
1週間後にはこの通り、だいぶパッチリしました!この方はお若いので傷の治りも良いです。その後は目尻の糸が出てきたりしたことがありましたが、概ね順調で先日受診された際にはすっかり見やすくなって追加の二重手術はいらないですとのことでした。志望校に合格し、この春から大学生だそうでおめでとうございます!
視界が広がり見やすくなった目でたくさん勉強してくださいね!
10ヶ月後の傷跡ですが、この方は眉毛がしっかりしているのであまり目立ちませんね。目頭切開を加えることで、しっかりと眉下のリフトアップ効果が出せたと思います。
手術方法はなるべくご本人の意思を尊重して行いますが、どうしても効果が出しにくい方もいらっしゃいます。ひどい眼瞼下垂は複数回の手術が必要となることもあります。初診カウンセリングの時にお一人お一人の顔に合わせて術式提案を行っておりますので、眼瞼下垂が気になっている方は是非ご相談下さい。
2024年より、ご予約は不要となっております。診療カレンダーを参考に、蓮見院長の外来のお時間帯にお越し下さい。
元町マリン眼科の眼瞼下垂手術について
元町マリン眼科では、眼瞼下垂の日帰り手術を行っています。眼瞼下垂手術は下垂による症状があり、診断基準を満たせば保険適応での手術が可能です。
瞼が下がって視界が狭い。
上の方や横の方が見にくい。
テレビや本を見ていると瞼がつぶれてくるので手で持ち上げている。
おでこや頭に力が入って頭痛や肩こりが取れない。
睫毛が被さって見にくい、あるいは睫毛が良く入る。
などが代表的な症状です。眼瞼下垂でお困りの方は、元町マリン眼科へご相談ください。
眼瞼下垂手術について手術の費用:3割負担で両眼で50000円前後、1割、2割負担の方は自己負担上限金額です。また、眼瞼下垂を伴う全身疾患が疑われる場合は初診時に採血を行います。初診料と合わせて6~7千円程度かかります。
手術時間は両眼で1時間程度で、局所麻酔下に行います。
ダウンタイム:2~3日はかなりまぶたが腫れます。1週間後に抜糸を行います。内出血は2週間程度で徐々に軽快します。1ヶ月位は朝むくんだり、まぶたが赤いなどの症状が見られることがあります。傷の赤みは半年くらいで徐々に改善していきます。
リスク:出血、痛み、低矯正、再発、創感染、薬剤アレルギーなど、ごくまれに瘢痕形成。
この記事の執筆者
元町マリン眼科
院長 蓮見由紀子
所属学会・認定医
医学博士
日本眼科学会認定専門医
横浜市立大学附属病院非常勤講師(ぶどう膜専門外来)
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