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タイゲソン点状表層角膜炎

また少し珍しい病気の解説です。


今日はタイゲソン点状表層角膜炎という病気についてです。


1950年にタイゲソンという人が報告した、両眼の角膜に複数の小さなびらんが生じる病気です。


症状は、痛み、異物感や涙、光が眩しいなどです。

人工涙液、弱いステロイドの点眼で軽快しますが、再発性で、特に誘因なく突然症状が起こります。

原因については角膜上皮内にある抗原に対する免疫の過敏反応説、ウイルス感染説などありますが、まだわかっていません。

症状が落ち着けば視機能に影響を残すことは稀で、視力予後は良好な病気です。



Smruti Rekha Priyadarshini

Indian J Ophthalmol. 2021 Apr; 69(4): 806–811.


多数の症例を解析した報告では、発症年齢は2.5歳から70歳までで平均年齢は29歳、症状は2ヶ月から最長で41年!続いたとのことです。

性別ではやや女性に多かったとのことでした。


通常は治療に反応は良好ですが、治りにくい場合は治療用のコンタクトレンズをのせたり、免疫抑制剤の点眼を使用したりします。

一例報告ではありますが、近視の矯正のための屈折矯正手術(PRKとPTK)を行ったところ、それまで繰り返したタイゲソン角膜炎の再発がしばらくみられなかったという報告があります。

しかし、一例報告であり、手術後に再発した症例の報告もありますので解釈には注意が必要です。


ステロイド以外で使用される薬剤は、人工涙液、ヒアルロン酸などの潤滑剤、シクロスポリン、タクロリムスなどの免疫抑制剤です。ステロイドは長期の使用で副作用が問題になってきます。長期使用する場合は副作用の懸念がない点眼液が良いでしょう。



今日は珍しい病気「タイゲソン点状表層角膜炎」についての解説でした。


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