切れない眼瞼下垂の方へ経結膜ミューラー筋タッキングという選択

HASUMI
4月17日
読了時間: 4分

今回の症例のご紹介は、瞼が被さり視界が狭いということで手術目的に紹介受診された方です。1週間後には既に腫れもひき、良い状態でした。御本人にビフォー・アフターの写真を見せたところこんなだったんだ！と驚かれていました。ブログ掲載をお願いしたところ快諾してくださいましたのでお写真を供覧させていただいております。

切れない眼瞼下垂症例のご紹介

今回の患者様は70代の男性で、瞼が重くて上方の視界が狭くお困りだったため、お近くの眼科の先生に当院を紹介されて受診されました。

術前の写真では、目と眉がだいぶ離れており、眉毛を吊り上げるためにおでこには深いシワが刻まれ、それでも瞼が黒目の半分以上を覆い隠しています。

当然目と眉の間の大量の皮膚が切除できる眉下切開が第一選択となりますが、この方は抗血小板薬を内服しており、休薬は難しいとのことでした。休薬できないとなると、中々の出血が予想されるため、埋没法で二重を形成して瞼を折りたたみ、軽度の下垂の改善を目指してミューラー筋タッキングを行う方針となりました。

中々の分厚い瞼ですので、いつか緩んでしまう可能性があること、根本的な解決には皮膚切除が必要となることをお話ししました。

翌日のお写真です。既に見やすくなったとのこと。ミューラー筋は血管が豊富な筋肉なので埋没とはいえ内出血は必発です。

手術から1週間後の写真です。腫れはまだありますが、最初に比べると改善しているため、本人は気にならないという方が多いです。分厚い瞼の方を二重にするとこのような分厚い二重になってしまいます。皮膚を切除していないのでいかんともしがたいのですが、切ればいいかというと、分厚い瞼の方は二重のところで皮膚を切除しても分厚い二重になります。分厚い瞼の宿命です。しかし、1ヶ月後には、腫れが収まってもう少しスッキリするでしょう。

術後は視界が広がり、見やすくなった！とのこと。

目がパッチリしてかっこよくなったと周りの方々に驚かれているそうです。お写真のご協力をありがとうございました！

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