top of page
執筆者の写真HASUMI

二重形成で経過良好な眼瞼下垂


本日の症例は、奥様に眼瞼下垂を指摘され、マリン眼科に行ってみたら、と勧められて来院。眉下切開と二重形成のシュミレーションを行い、二重にした顔が気に入ったとのことで二重形成の手術を受けられた方のご紹介です。*御本人の承諾を得てお写真を掲載しております。ご協力ありがとうございます!




術前のお写真です。生来一重で被さる皮膚を持ち上げるために、眉毛を持ち上げる癖があり、眉頭の筋肉が常に緊張して、おでこには深いシワが刻まれています。全体の写真でないとわかりませんが、上が見にくいために顎を上げてものを見る姿勢になっていました。


この方は薄いまぶたなので、二重が気に入れば二重にするのも良さそうです。しかし、ある程度の年齢の男性は、今更二重になるのを嫌がる方もいらっしゃる為、何回かカウンセリングの上、二重にする手術を選択されました。この方は、奥様の意見を尊重されていらっしゃいましたが、ご家族の意見というのも大事です。ある他の男性は「二重にするのは奥さんが許しません」と言って眉下を選択されました。





結局この方は、挙筋前転も行って皮膚切除+二重形成を行うフルコースになりました。翌日はこのくらいパンパンに腫れます。

ダウンタイムは抜糸まで1週間、内出血が吸収されるのに約2週間、二重がなんとなく腫れぼったくポヨンとしているのが1~2ヶ月位、傷跡の赤みは3ヶ月から半年かけて徐々に薄くなっていきます。大体の目安であり、年齢や体質などで個人差があり、高齢の方だと1年位腫れぼったいケースもあります。







1ヶ月後にはだいぶ晴れは落ち着いていましたが、御本人的には左右の二重の幅の違いが気になるということでした。しかし、真性一重のある程度の年齢以上の方の二重形成は、皮膚のたるみが多く、眉毛の挙上がなくなるかもしれないが下がらないかもしれない、また、予測不能なシワ形成など、不確定要素が多すぎてセオリー通りに行かないのです。1ミリ位の差は許容範囲とお考えください。





4ヶ月後になると、左右差はそれほど目立たなくなります。1ヶ月後はまだ結構腫れていたというわけなんです。このように、目のフチで大量の皮膚を切除する二重形成は目のキワの目立つところに腫れが長引きますのでダウンタイムが長く感じられて、その間はお互いに心配になります。そのため私は眉下切開を選択することが多いのですが、強いご希望とダウンタイムを許容する忍耐力がある方は、相談に応じます。


さて、4ヶ月後の再診時に周りの評判を聞いたところ、反響があったのはお一人だけ、とのことです。こんなに激変したのに、男性同士はそういう話はしないんですかね。


経過良好なのでもう卒業でもいいですよ、とお伝えすると、一つだけ気になることがあるということでした。それは、電車で居眠りしているときに、半目が開いている、ということでした。奥さんに写真を撮られたそうで、見せてくれましたが。

しかし、角膜に傷はなく、閉瞼不全はありませんでした。寝る時に薄目を開いている人は、ある一定の割合でいらっしゃると思うので、たまたま前からそうだったのかもしれませんが・・・。現在のところ何か支障をきたしているわけではないので、治療の対象にはならないでしょうね、ということで無事卒業となりました。



最近ブログの閲覧数が減ってがっかりしていますが、いいね!やフォローで励まされます。ブログを応援して下さる方は是非いいね!をよろしくお願い申し上げます。



元町マリン眼科では、眼瞼下垂の日帰り手術を行っています。 眼瞼下垂手術は下垂による症状があり、診断基準を満たせば保険適応での手術が可能です。

  • 瞼が下がって視界が狭い。

  • 上の方や横の方が見にくい。

  • テレビや本を見ていると瞼がつぶれてくるので手で持ち上げている。

  • おでこや頭に力が入って頭痛や肩こりが取れない。

  • 睫毛が被さって見にくい、あるいは睫毛が良く入る。

などが代表的な症状です。 眼瞼下垂でお困りの方は、元町マリン眼科へご相談ください。 眼瞼下垂手術について 手術の費用:3割負担で両眼で50000円前後、1割、2割負担の方は自己負担上限金額です。 また、眼瞼下垂を伴う全身疾患が疑われる場合は初診時に採血を行います。初診料と合わせて6~7千円程度かかります。 手術時間は両眼で1時間程度で、局所麻酔下に行います。 ダウンタイム:2~3日はかなりまぶたが腫れます。1週間後に抜糸を行います。内出血は2週間程度で徐々に軽快します。1ヶ月位は朝むくんだり、まぶたが赤いなどの症状が見られることがあります。傷の赤みは半年くらいで徐々に改善していきます。 リスク:出血、痛み、低矯正、再発、創感染、薬剤アレルギーなど、ごくまれに瘢痕形成。


この記事の執筆者


元町マリン眼科

院長 蓮見由紀子

所属学会・認定医

医学博士

日本眼科学会認定専門医

横浜市立大学附属病院非常勤講師(ぶどう膜専門外来)








閲覧数:774回

最新記事

すべて表示

תגובות


bottom of page