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腰痛対策に光明? 手術用チェアのデモ機を試す!

  • 執筆者の写真: HASUMI
    HASUMI
  • 4月25日
  • 読了時間: 3分

 外科医で腰痛に悩まされていない先生を見たことがないというくらい、腰痛は私達にとってもはや職業病なのです。私も長年、腰痛に悩まされており、特に手術時間が長引いた後や、同じ姿勢で座りっぱなしの時間が続くと、その痛みは顕著になります。長時間、集中力を維持し、精密な作業を行うためには、身体への負担を最小限に抑えることが不可欠です。筋トレする時間もないし、もう一生痛くない日は来ないと諦めかけていたのですが、原因の一つかもしれない手術中の姿勢、特に椅子に注目しました。そして、ついに今日、以前から気になっていた手術用の椅子、エルゴシーティング社(http://www.ergoseating.jp/?cat=292)のデモ機が届いたのです!




 驚いたことに、なんと開発者の野呂先生ご自身がお越しになり、製品開発に至った経緯や、シートに使われている素材(綿についても熱く語ってくださいました!)の特徴、そして何より、外科医の身体的負担をいかに軽減するかという点について、非常に熱心に説明してくださいました。人間工学に基づいた設計思想や、実際のデータに基づいて開発されたという背もたれの話など、聞いているだけで期待が高まります。






 早速、本日の手術でデモ機を使用してみました。これまで使っていた椅子は、正直なところ、背もたれも肘置きもない、非常にシンプルなものでした。今思えば、その不安定な姿勢を支えるために、無意識のうちに腰や背中の筋肉に相当な負担をかけていたのでしょう。長時間の手術では、その負担が蓄積し、腰痛につながっていたのだと改めて実感しました。

新しい椅子に座って手術を始めると…これは驚きです! 手術中は覗き込むような感じで前のめりに座っているので、背もたれがある意味はあまりないと考えていたのですが、この椅子は、私の体のサイズに合わせて背もたれを前に移動させてくれるのでした。また、結構しっかりとしたクッションで腰を支えてくれている感覚がありました。肘置き(アームレスト)も、腕の重さを預けることで肩周りの緊張が和らぐような気がします。また、一つの手術は1時間弱くらいなのですが、常に縫合しているわけではなく、ちょっとしたスキマに肘置きに腕を置けたりするのもいいなと思いました。


 もし、今までの椅子が「プリウス」だとしたら、この新しいチェアはまさに「レクサス」のような感覚、と言えば伝わるでしょうか?(ちなみに私はプリウスには乗っていましたが、レクサスはタクシーでしか乗ったことがありません) 操作性や安定感はもちろん、身体を優しく、しかし確実にサポートしてくれる上質な乗り心地(座り心地?)です。長時間座っていても、以前のような疲労感や腰への負担感が少ないように感じました。


 開発者の先生のご厚意で、このデモ機を1ヶ月弱お借りできることになりました。この期間、実際に使い続けることで、私の慢性的な腰痛がどのように変化するのか、非常に楽しみです。

果たして、この「レクサス」級のチェアは、私の長年の悩みを解決してくれる救世主となるのでしょうか? 試用期間終了後、腰痛の変化について、また改めてご報告させていただきますね!




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