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視神経乳頭小窩とピット黄斑症候群

こんにちは。


今日は珍しい病気の解説をしたいと思います。


視神経乳頭とは、眼球の後ろに視神経が眼球に入り込むところで、入り込んだ神経線維は眼球の内側に放射状に広がります。

この正常の方の写真で青丸のところが視神経乳頭です。

矢印の部分は網膜の中心の黄斑というところです。



視神経乳頭小窩というのはこの視神経の部分に生まれつきの奇形がある病気です。

小窩というのは小さい穴、という意味ですが、視神経に凹みがあります。




視神経乳頭の中の灰色の部分が小窩です。

この病気の頻度は11000人に1人程度です。先天性ですが遺伝することはありません。通常は片眼性です。

原因は胎生期に視茎溝閉鎖不全が起こることと考えられています。

小窩のある部分はその先の神経線維が欠損してしまうので相当する視野が欠損してしまいます。しかし、患者さんは生まれた時から見えないところがあり、その後もずっと同じところが見えないので、特に自覚症状はありません。視野欠損が拡大することはありません。


しかし、3割位の方に漿液性網膜剥離を合併することがあります。ピット黄斑症候群と言います。原因はこの小窩が脳脊髄液腔と隣接していることから、脊髄液が穴を通じて網膜下に入り込み、漿液性網膜剥離を起こすという説がありますが、本当の原因はよくわかっていません。

黄斑に異常を来すと、視力が低下します。その場合はレーザー手術や硝子体手術を行うことがあります。




漿液性網膜剥離のOCT画像です。剥がれた網膜の下に液が溜まっています。

網膜が剥がれてしまうと、その下の脈絡膜からの栄養が途絶えてしまうので網膜の機能が落ちてしまいます。その場合は視力は回復しないこともあります。



また、黄斑円孔などの合併症のリスクも高いので、定期的な眼底検査は生涯を通して必要です。


今日は比較的まれな疾患である、視神経乳頭小窩とピット黄斑症候群について解説しました。


元町マリン眼科では、眼底検査を受けたことがない方や、強い近視がある方、ある程度の年齢以上の方には、積極的に眼底検査をお勧めしています。眼底検査で思わぬ病気が見つかることもありますが、多くの病気は早く見つかれば見つかるほど、治療もスムーズです。


40歳を超えたら眼底検査を受けましょう!



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